KENTぶろぐ。

大学生のブログ。旅とか映画とか、気ままにゆるり、そこはかとなくやっていきます。

【映画レビュー】ジェヴォーダンの獣

かねて血を恐れたまえ

評価★★★☆☆

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今回見たのは、「ジェヴォーダンの獣」。

2001年のフランス映画。

 

3月のPSPlusのフリープレイでブラッドボーン が来て、ハマってDLC含めトロコンしました。

元ネタになったと言われるこの映画。気になっていたので観賞。

冒頭の目元が出た衣装はまさにブラッドボーン の狩人装束にそっくり

残念ながら冒頭しか着てません。

 

この映画は、18世紀フランスのジェヴォーダン地方に現れた、人を襲うオオカミのような生物、通称「ジェヴォーダンの獣」を元に作られたエンターテイメントアクション映画です。

ジェヴォーダンの獣は史実ではありますが、未だに解明されていないようです。

この映画もフィクションなので、ファンタジー感強め。出てきた獣もなんかロードオブザリング出てきそうな風貌です。

 

ストーリーについては主人公がずっと獣の正体を突き止めるものなので、目立った盛り上がり終盤までありません。

申し訳程度の恋愛要素と割とクオリティの高いアクションシーン。

うぉー!面白い!とはならなかったかな。

 

フランス革命前のフランスが舞台なのでそういった世界観が好きな人は見てられるかも。

僕は結構途中でだれました。

 

結構古いのでCGもそんなに綺麗じゃないです。

でも意外に規模が大きい映画というか、大作感はありますね。

 

舞台はフランスなのでブラッドボーンの元ネタとしては薄いですが、冒頭のシーンだったり、啓蒙主義や仕掛け武器のようなものは少し似通ったところがあるかな。

 

 

我ら血によって人となり、人を超え、人を失う

知らぬ者よ

かねて血を恐れたまえ

 

…すいません、これが言いたかっただけです…

【映画レビュー】処刑人II

最高の2作目

評価★★★★☆

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今回見たのは、「処刑人II」。

2009年のアメリカ映画。処刑人から10年ぶりの続編。

 

2作目って規模が大きくなってなんか方向性が違ったり、ありきたりな感じになってしまう印象がありますが、一作目と同じくらい面白かった。

格好良さ、ユーモア、センスをそのままにスケールが大きくなった感じ。

 

キャストも追加キャスト以外はほぼ同じで感動。10年のブランクを全く感じません。

事件が次々と起こりますが、それをマクマナス兄弟と警察の交互に見せる手法も健在で見ていて気持ちいい。

ところどころのユーモアもキレキレです。

 

そして、ラスト…

あんた…あんたー!

ぜひ前作と合わせてオススメします。

 

【映画レビュー】処刑人

男が惚れる男

評価★★★★☆

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今回見たのは、「処刑人」。

1999年のアメリカ映画。

今でもファンの多いクライムムービー。

 

なんかただの兄弟の殺し屋の映画だと思ってましたが、冒頭から教会のシーンから始まり、十字架をぶら下げ、殺しの時も祈りを捧げるという宗教色強めの殺し屋だったんですね。

邦題が処刑人だから気づきにくいけど、原題にSaintsと入っているのでなるほどなーと思いました。

 

しかし、とにかくカッコいい。

法の裁きを受けない悪を自分達自ら私刑執行人として裁く姿はまるでパニッシャー

裁くために人を殺すというのはまた悪だ。という話は置いておきますが、ダークヒーロー的なこの映画はとにかく男心をくすぐりますね。

 

とにかくマクマナス兄弟が2人で銃を構えながら、祈りを捧げるシーンはカッコいい。

ラストの3人バージョンもなかなかシビれます。

アイルランド系の兄弟ってことで、ゴリゴリの筋肉マッチョマンじゃないってところもグッドですね。

どっちも顔がイケメンで細マッチョ、ノリが軽い感じがちょっと抜けてていい感じ。

 

ロッコのキャラもいいですね。

愛すべきバカといいますか、とても好きです。

 

監督のトロイダフィーはバーテンをやっていた時にこの脚本を書いて、自主制作しているので、作品自体のクオリティはそこまで高くはないと思いますが、それを上回る格好良さに溢れた作品。

そしてウィレムデフォーの迫真の演技にも注目です。特に女装。

 

一応日本ではPG12のレイティングが付いていますが、血が吹き出る描写ぐらいでそこまでグロテスクでは無いと思います。

 

ウォーキング・デッドでお馴染みのノーマンリダースは今の方が渋くてかっこいいですね。

あそこまでロン毛が似合う人ってなかなかいない。

主演の2人がとにかくカッコいいので女性にもオススメできそうな映画です。

 

クライムムービー好きなら絶対気にいるはず!

おススメです。

 

【映画レビュー】アベンジャーズ インフィニティ・ウォー

サノス最強伝説、楽しい石集め

評価★★★★★

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今回見たのは、「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」。

2018年のアメリカ映画。

MUC19作目。

 

サノス強すぎね?

いや、サノス強すぎね?

石が6個集まったインフィニティガントレットがチート級の強さなのは知ってましたが、映像で見ると改めて強すぎる。

てか冒頭の石が一つしかない状態でハルクをボコすサノスの強さたるや。

正直サノス主人公と見間違えるほどサノスの描写が多かった気がする。

おまけにガモーラの愛情まで描かれたら、なんかいい奴に見えてきた。

頭もいいし、話し方も落ち着いていてヴィランとしては好感が持てました。

顔はケツアゴゴリラだけど。

 

今回はガーディアンズオブギャラクシーでちょろちょろ出てきたサノスが敵ヴィランとして登場。

まあサノスはマーベルでも最強クラスのヴィランなので、実質ラスボスとして扱っていいと思いますが、やっぱり一筋縄ではいかないですね。

エイジオブウルトロンがあんまり面白くなかったので、あんまり期待してなかったですが、今作はめっちゃよかった。

2時間通して絶望感しかないですが、やっぱ今までのMUC作品のキャラが集合するのは圧巻。

アベンジャーズは元より、ドクター・ストレンジスパイダーマンブラックパンサーガーディアンズオブギャラクシーなどのキャラクターが出てきます。

ひょっこり出てきた奴を挙げればレッドスカルとかも何気に出てきます。

 

でも何より僕的にはサノスが魅力的に映ったのが大きかったです。

サノスのニヒリズムには少し共感できるところがあるので、なるほどなと思うところも多々ありました。

 

ラストは指パッチンで人類半分消えるわけですが、ここからどう巻き返して行くのか楽しみですね!

でも何気アベンジャーズ1のメンバーは全員生き残ってますね。弓は知らんけど。

あとはラストのマーク。

見たときは分からなかったんですが、あれキャプテンマーベルのマークなんですね。

よく知らないけどスーパーマンみたいな奴ってことであってるのかな?

 

サノスがとりあえず強すぎる映画でしたけど、インフィニティガントレット完成して絶望感漂う中のストームブレイカーね。

ストームブレイカー最強説。

続編での活躍に期待します。

 

てかpart1part2ってナンバリングだったけどいつのまにか外されてたんだ。

なんで変えたんだろ。

 

MUCフェイズ3の中継地点!見るべし!

そしてアントマンの関係性に注目!

ホークなんとかさんの出番は如何に!

続きが早くみてぇ。

 

【映画レビュー】レディ・プレイヤー1

オタクによるオタクのためのオタク映画

評価★★★★☆

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今回見たのは、「レディ・プレイヤー1」。

2018年のアメリカ映画。

巨匠スピルバーグ監督の最新作です。

ゲームウォーズという小説の映画化らしい。

 

公開前から予告がいろいろ話題になっていて、僕もついに見れました。

舞台はVRが当たり前になった近未来の地球。

映画のほとんどはそのVRの中で繰り広げられます。CGがメインなのでそういうのが苦手な人は注意。

 

物語の流れとしてはそこまで変わったものではありませんが、今作の主人公の目的はVR世界オアシスに隠されたイースターエッグ(ゲームでいう隠し要素)を探すというゲームの世界前提のものです。

なので映画が好き!というよりまずゲームの知識がないと結構ついて行きづらい。

メインのピックアップ作品が結構マニアックなので元ネタわけわからんって人にはナンジャコリャって感じ。

実際ラストのアドベンチャーとかいうゲームは全く知りませんでした。

 

とはいえ劇中に出てくる他作品の映画やゲームのネタは膨大な量で、度々「この作品見たことある!」と言いたくなるような内容。

覚えてるだけでも、マインクラフト、ストリートファイターバットマン、HALO、ガンダム、シャイニング、エルム街の悪夢アイアンジャイアント、スポーン、チャッキー、オーバーウォッチ、BTTF、AKIRAゴジラキングコングハローキティなどなど…

あげればキリがありません。

元ネタ全部回収するのは一回見ただけじゃ難しいでしょう。

でもそれほどこの映画はいろんなネタがちりばめており、映画・ゲームファンには嬉しい作品。

このお祭り映画を観れるだけで価値があると思います。

 

てかこれオンラインゲームをやってないと仕組みが分かりづらいですね。

現実世界で合わない?だったりとか課金アイテムが現実世界に配達されるだとかパスワードを紙に書いて近くに貼っておくあるあるだとか。

そもそもイースターエッグとかFPSとかゲーム用語ですから(イースターエッグはコンピュータ用語?)、純粋な映画好きはピンとこない人がいるんじゃないかなと思いました。

 

まあ僕はすっげー楽しめました。

特にシャイニングの世界に入る時。てかあれは映画好きなら絶対ワクワクするはず。

僕はホラー映画嫌いなので見ませんが、唯一キューブリック作品のシャイニングは見てたので、元ネタわかってよかったです。

劇中では「シャイニングってホラーだよね?」とか「僕は目の隙間から見てた。」とか言ってますが、そんなに怖くないので見てない人は是非どうぞ。

ワッ!と驚かすジャンプスケアのような映画ではなく、人間の精神的な怖さが売りの映画なので。(とかいって怖かったらすみません。)

 

あとはガンダム。あれは燃えますね。

しかも変身する人が日本人(トシロウ)という。森崎ウィンミャンマーの方らしいですが、日本人役であってるのかな?

「俺はガンダムで行く!」

片言じゃない日本語久しく外国映画で聞いた気がする。

なんか見た顔だなーと思ったらアバターのダイトウの顔は三船敏郎ですね。

 

またサイモンペグを出演させるところもにくいですね。

多国籍の人が出てくるところもVR世界という舞台が相まってよかったです。

バーチャルとリアルの関係性というかなんというか。

ラストは現実に回帰するっていうか。

ボキャが足りないのでフィーリングでお願いします。(すっとぼけ

 

元ネタ多く知ってる方が楽しめると思うんですが、予習するものが多すぎるので一回見てみることをお勧めします。

 

ていうか後ろのジジイが「俺は元ネタ知ってますよ」感出してて本当にウザかった。

そういうシーンになるとすぐ笑って「あーこれね〜」みたいな。

本当ああいう自己満足バカどうにかしてください。

 

 

 

 

 

【映画レビュー】パシフィック・リム アップライジング

真面目に不真面目、フラグビンビンKAIJU映画

評価★★★★☆

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今回見たのは、「パシフィック・リム アップライジング」。

2018年のアメリカ映画。

前作「パシフィック・リム」の続編。

 

前作は日本の怪獣をモチーフにハリウッドで映画が作られ、世界観やイェーガーの個性などすごく楽しめました。

今作は監督が変わり、予告編の時点では動きが軽く見えて重厚感ないなーと思って期待はしてませんでしたが、個人的には前作より面白かった。

 

というのも、なんか日本作品のお決まりというかテンプレートの展開が2時間ずっと続くので、あまりに次の展開が読めるので笑えました。

なんか真面目にやってるんだろうけど、不真面目に見えた。

それがとても好きです。

 

隅々に日本作品のオマージュがあり、最終決戦の地は東京。ここも熱い。

しかも怪獣の目的地は富士山。

近未来ということもあり、東京の世界観はトンデモ日本化してますが、ここはリアルを求めるよりこっちの方があってるかと思います。

富士山の麓にビル群が広がっているのは違和感ありありですが。

バンダイ?かなんかのビルの前にはユニコーンガンダムも出て来ます。アピールがすごい。

 

富士山を背景に東京で繰り広げられるイェーガーと怪獣の戦闘は、さながらエヴァ第3新東京市のようでした。富士山関係ねぇけど。

 

怪獣が合体して強くなったり、仲間の機体が無謀に突っ込み「おい、待て!」という忠告を聞かず撃破されたり、終いには大気圏から落下して怪獣に体当たりしたりと何処かで見たような光景が多々。

これ本当にパシフィック・リムか。

いやこれがパシフィック・リムか。

 

バーンゴーマンのどアップの顔芸にも注目です。

そしてジョンボイエガは演技がうまいですね。

声がいいのはもちろん、叫ぶ姿がよく似合う。

最終決戦に向かう時のパイロットへの鼓舞や「プラズマキャノン!」と武器の名前を叫ぶ姿がカッコいいです。

ところどころで笑わせてくるのでそういうところも真面目になりすぎず良かったです。

それと真剣佑!カッコいいです。

 

前作でお馴染みのBGMも使われててファンには嬉しい。少しMIX?がかかって変わっていた気がします。

 

菊地凛子は…予告編で全く出なかったので嫌な予感はしてましたが、ヘリに乗っている時点で「あっ…」と思い、これはもしやと見てたらあっさりヘリが墜落しました。

 

映画を通してフラグしか立っておらず、お決まりの展開が続きます。なんであんなにドリフトが出来なかったナマーニがいきなりの実戦でドリフトできるの?とか突っ込んではいけません。

もうやることわかってんだけど逆に面白い、そんな映画。

前作より少しカジュアルな作りです。

 

僕は好きですが、少し評価が分かれそうですね。前作が好きという方ほど分かれそう。

 

プランB?

あ?ねぇよそんなもん。

 

 

 

 

【映画レビュー】ブラックパンサー

それぞれの正義

評価★★★★☆

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今回見たのは、「ブラックパンサー」。

2018年のアメリカ映画。

MCU18作目。

 

漆黒のスーツ、ヒーローというにはあまりにスタイリッシュすぎる風貌、そしてマーベル初のアフリカ系黒人ヒーローということで、他のMCU作品とは一風変わった今作。

個人的にドクター・ストレンジと並んで、かなり好きな作品となりました。

ビジュアルもカッコいいし、珍しいアフリカを題材にしたヒーローというところも刺激的、ストーリーや設定もロマンあってよかったです。

 

ブラックパンサー自体に関してはほとんど素手の状態で戦うので、他のスーパーヒーローに比べると少し迫力で負けますが、その身体能力とスーツから出るアクションはとてもスタイリッシュ。

控えめに言って、すげーかっこいい。

 

ブラックパンサーは、アフリカの架空の国ワガンダの王様です。

今作ではそのワガンダを舞台にストーリーが進展。

ワガンダ国内のあらゆる部族が登場しますが、どれも個性的でワクワクします。

ワガンダはとても栄えた近代国家ですが、反面部族民などの伝統を受け継いでいる国なので、挨拶やしきたりなども伝統に則ったものになっています。

こういったところが他にはなくてとてもインパクトのある映画でした。

部族はいかにもアフリカンちっくな衣装を見にまとっていますが、その中で異様とも言える漆黒のブラックパンサーは存在感がすごい。

アフリカの大地とも相待って、なんていうか主役感がハンパないです。

いい意味でマーベル映画を見ている感じがなかった。アフリカの伝記を見ているよう。

 

ストーリーは毎度のような感じですが、今回はヴィランが主人公の従兄弟。

過去に何があったか、ヴィランがなぜ王位を剥奪しようとしたか、主人公の葛藤など、王としての責任やヒーローとしての正義もこの映画でよく描かれていると思います。

主人公が真っ黒なスーツを着ているのに対し、ヴィランのキルモンガーは金の差し色が入ったスーツを着ています。

キルモンガーが王となり、やろうとしたことは正義とはかけ離れていることかもしれませんが、そのプロセスにはとても悲しい過去が。

互いの正義がぶつかり合うラストの戦闘シーンは見所。

そしてワガンダの夕日が胸に刺さります。

 

僕的には、同じワガンダを思う部族が反発しあい内戦に発展していくシーンは盛り上がるところではありますが、なんか心が痛い。

 

黒人差別の過去(あるいは現在)、アメリカの相対的貧困などにスポットを当てていることもメッセージ性があってよかったかなと思います。

 

2時間ほどの映画でよく仕上げたなという完成度でした。

アベンジャーズみたいなドンパチ系を期待した人には少し肩透かし感があるかもしれませんが、MCUにしては大人っぽい映画。

ぜひおすすめしたい映画です。

 

しかし、ルピタ・ニョンゴ綺麗やなあ。