【映画レビュー】カッコーの巣の上で
人というものの再確認
評価★★★★☆
今回見たのは、「カッコーの巣の上で」。
1975年のアメリカ映画。
有名な反戦映画です。アメリカンニューシネマの代表作でもあります。
アメリカンニューシネマの典型ですが、すぐそばにいた人をあっけなく失うような描写は、個人の無力さを表すとともに、不条理な社会への批判を意味します。
それがとてもわかりやすく描かれている。
今の日本人の感覚で言えば、アメリカンニューシネマの誕生というのは少し理解しがたいところがある。
もちろん僕もその時代を生きたわけではないが、アメリカンニューシネマはその時代の人々の苦痛や叫びが伝わってくる気がする。
自由を求めて、見たくないものを表現しようとした姿勢を忘れてはいけないと再認識させられる映画でした。
大体アメリカンニューシネマを見ると、後に残るのは虚無感です…
【映画レビュー】ムーンライト
誰にでもある孤独とトラウマ、そして闇
評価★★★★☆
今回見たのは、「ムーンライト」。
2016年のアメリカ映画。
アカデミー賞作品賞を取ったことでも有名ですね。
とても叙情的な映画でした。
全体を通してのカメラワーク、音楽がとてもゆったりとしていて気持ちいい。
浜辺でのシーンはこちらまで海風を感じるくらいに入り浸っていました。
あまりセリフはない映画だと思います。
だからこそ表情や仕草から読み取れる叫びや思いなどを感じることができる映画でした。
いじめや家庭問題、セクシャリティやドラッグなどのあらゆる問題に直面してる、または傷が残っている人々の苦痛がひしひしと伝わってきます。
一方、主人公が黒人、ストリートという生活環境は日本人にとって全く馴染みのないものなので、なかなか理解し難かったり感情移入はし辛い面も。
特にホモセクシャル描写については抵抗のある人は多いんじゃないかと思います。
これが事実じゃないにしろ、人の痛みを理解するという必要性について考えさせられる映画でした。
ただ、「月明かりの下で黒人は青く見える。」ってどういう意味なんだろう…
個人的にローライダーが出てたのでちょっと興奮。
あんまりローライダーが出て来る映画って見ません。
ドンクのマイアミスタイルは超イカしてましたね。
【映画レビュー】L.A.コンフィデンシャル
極上のクライム・サスペンス
評価★★★★★
今回見たのは、「L.A.コンフィデンシャル」。
1997年のアメリカ映画。
最高に面白かったです。
僕がクライムムービーやギャング映画が好きなのを除いても、面白い映画だと思います。
ストーリーは1950年代のロスを舞台にLAPDの警察たちが事件を追うというもの。
ガイピアーズ、ラッセルクロウ、ケヴィンスペイシーの三主演ですが、それぞれキャラがたっていて魅力的。さすが名優ぞろい、演技もピカイチ、見てて飽きません。
原作との相違は結構あるみたいですが、2時間の長さもあっという間でした。
銃撃戦やサスペンスもさながら、古きアメリカのテイストも入ってビジュアル的にもカッコいい。
文句なしに面白かったです。
サスペンスということで物語が進むにつれ警察の汚職が暴かれていき、謎解き要素も入っているわけなんですが、人物名がかなりややこしいので、しっかり見ていないとついていけなくなるなという印象。
やっぱりガイピアーズはかっこいい。
てか短髪でヒゲがないラッセルクロウとゲヴィンスペイシーはアップだと見分けがつかん。
パーツこんなに似てるんだって思いました。
最近見た映画の中だとダントツで面白かった!
おススメです!
【映画レビュー】セコンド アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身
素晴らしかったんだな、我が人生!
評価★★☆☆☆
今回見たのは、「セコンド アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身」
1966年のアメリカ映画。
副題なげぇ。
おっさんが別人に変わり第二の人生を歩む物語。
あんまり面白くない笑
半世紀前の映画としては画期的なのかもしれないけど、荒い笑
展開が急すぎてついていけない。
でも作品の不気味さってか、スリラー感はいい感じ。
なんかツッコミどころ多くて終始笑ってました。
特に全裸でブドウまみれになるところ。
ちなみにウィキによると原題の意味は「二番目達」という意味でセコンドというのは意味不明らしいです。
地方大学のメリット・デメリット。
どうも、地方大学生のKENTです!
僕は新潟大学を現在休学中です。
住み込みバイトから帰ってきて家でボケーっとしているので、以前から考えてた地方大学のメリット・デメリットを紹介してみようと思います。
正直、”大学生”という観点から見るとデメリットの方が多いです。
というかデメリットしかない気がします。
僕の思う都会は、東京とその近郊・大阪とその近郊の二箇所です。
ということでデメリットから。
1.海外に行きづらい。
大学生はいろいろと挑戦したくなる年頃。
特に自分の知らない世界に踏み出して知見や経験を広げようという人は多いはず。
そんな時に地方は行動を起こし辛い。
国内はどこでもそんなに関係ないですが、国外は別。
地方空港は国際線の数がほとんどありません。
この点は一番僕にとってしんどい部分です。
まあ、新潟から羽田・成田までそこまで時間を要するわけではありませんが、貧乏大学生にとってそこまでの移動費は結構デカイ。
海外に行きたくても少しためらってしまいます。
2.バイトが無い。
旅をするにも、留学するにも、大体のことには金が必要。
まあ頭のいい人はバイトで稼がないのかもしれませんが、僕は大学生の金稼ぎ=バイトです。
でも当たり前ですが、地方はバイトが少ない。
特に融通の利くようなバイトは少ないです。
贅沢な悩みですが、働きたいようになかなか働けません。
3.コンテンツが少ない。
基本都会はなんでもあるので、何かしようと思った時や何かを買おうと思った時など困ることは無いと思います。
例えば、僕は中学生の時サバイバルゲームに興味があって、サバゲーをやろうとしましたが、新潟にサバゲーができるフィールドはほとんどありません。
それにそう言ったショップもないので、道具を揃えることもできませんでした。
このように「何かをしよう」とした時の行動の起こしやすさにおいて、地方は超えられない壁が都会との間に存在します。
僕の場合、旅に必要な道具をこだわりたいので実際に見て買いたいという気持ちが強いですが、なかなかそれを扱う場所は地元にはありません。
ほとんどは都会のショップなどで扱ってます。
ボランティアやインターンなどに関しても、圧倒的に都会の方が機会が多いと思います。
4.多くの人と知り合える。
大学生にとって人との出会いは大切。
面白いことやってるなーとか、こいつの言ってること自分と違っておもろいなとか、新しい自分の考えのベクトルが生まれる可能性が高まりますよね。
地方大学は全部が全部じゃないとは思いますが、地元民が半分くらいを占めると思うので、考えも若干似ているような人が多いです。
他県から来ていても、近県であることがほとんどなので、自分とはまったく違う価値観の人と出会うことはありません。
都会に住んでるとそういう違う場所で生まれ育った人に会うことは必然的に多くなると思うので、違うことを感じ取れる機会は多くなるのではないかと思います。
デメリットはこんな感じです。
メリットは…僕の頭では1つしか浮かびませんでした…
1.地方の問題に触れやすい。
いや当たり前やん。って感じなんですけど、地方の大学って、地元の問題について企業や他の団体と協力して研究をしていることが多いです。
都会もそうかもしれませんが、実際に地方にある大学の方がより深くやっているのは言わずもがなだと思います。
僕はやりたいことをやるために大学に入りましたが、一方でやりたいことを探すために大学にも入ったので、地方のことに(ってか地元だけど)ついて触れる機会が多いことは新しい発見につながります。
地域おこし協力隊とか青年海外協力隊みたいなものに興味がある人は、過疎地域や地方の情勢に触れることで自分のやりたいこととか興味づけを確実にできるのではないかと考えています。
結局大学も社会人への準備段階なので、もし地方で〜、自然の中で〜、離島で〜みたいな考えがあるのであれば、地方大学に行った方が良い場合もあるはずです。
これがひねり出したメリットです…。
テンプレかよっていう感じですが、ほんとにこんなくらいしかない。
あくまで大学生の立場で考えました。
定住するにあたって地方が劣っているなどと言いたいわけではありません。
大学生という「時間はあるが、金が無い」という立場からのメリット・デメリットです…
都会の大学生が羨ましいですねまったく。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
【映画レビュー】エターナル・サンシャイン
思いでの美しさ
評価★★★☆☆
今回見たのは、「エターナル・サンシャイン」。
2004年のアメリカ映画。
記憶を失った男女の恋愛映画です。
どんなに仲が悪くなったカップルも別れ際になると楽しかった思い出が蘇る。
あの時好きだった気持ちは時間が経つにつれてどこへ消えてしまうのか。
そんな体験がある人には痛いほどよくわかる映画だと思います。
ただ、メメントみたいに時系列が逆になっているのでわかりづらい。
そんなに難解ではないですが。
記憶の世界の描写は不気味でとても見ごたえありました。
ジェイコブズラダーのようなシャイニングのような。
もう一度見ると違う視点で見れる映画ですね。
あとヒロインの髪の色がおしゃれでした。