【映画レビュー】処刑人
男が惚れる男
評価★★★★☆
今回見たのは、「処刑人」。
1999年のアメリカ映画。
今でもファンの多いクライムムービー。
なんかただの兄弟の殺し屋の映画だと思ってましたが、冒頭から教会のシーンから始まり、十字架をぶら下げ、殺しの時も祈りを捧げるという宗教色強めの殺し屋だったんですね。
邦題が処刑人だから気づきにくいけど、原題にSaintsと入っているのでなるほどなーと思いました。
しかし、とにかくカッコいい。
法の裁きを受けない悪を自分達自ら私刑執行人として裁く姿はまるでパニッシャー。
裁くために人を殺すというのはまた悪だ。という話は置いておきますが、ダークヒーロー的なこの映画はとにかく男心をくすぐりますね。
とにかくマクマナス兄弟が2人で銃を構えながら、祈りを捧げるシーンはカッコいい。
ラストの3人バージョンもなかなかシビれます。
アイルランド系の兄弟ってことで、ゴリゴリの筋肉マッチョマンじゃないってところもグッドですね。
どっちも顔がイケメンで細マッチョ、ノリが軽い感じがちょっと抜けてていい感じ。
ロッコのキャラもいいですね。
愛すべきバカといいますか、とても好きです。
監督のトロイダフィーはバーテンをやっていた時にこの脚本を書いて、自主制作しているので、作品自体のクオリティはそこまで高くはないと思いますが、それを上回る格好良さに溢れた作品。
そしてウィレムデフォーの迫真の演技にも注目です。特に女装。
一応日本ではPG12のレイティングが付いていますが、血が吹き出る描写ぐらいでそこまでグロテスクでは無いと思います。
ウォーキング・デッドでお馴染みのノーマンリダースは今の方が渋くてかっこいいですね。
あそこまでロン毛が似合う人ってなかなかいない。
主演の2人がとにかくカッコいいので女性にもオススメできそうな映画です。
クライムムービー好きなら絶対気にいるはず!
おススメです。