【映画レビュー】キングスマン ゴールデン・サークル
見事にB級に近づいた映画
評価★★★☆☆
今回見たのは、「キングスマン ゴールデン・サークル」。
2017年のイギリス映画。
一言で言うとイマイチ。
前作に比べると見劣りがします。
前作はイギリスの仕立て屋が実はスパイで、上品かつエレガントに任務をこなす一方、少し下品な描写やコメディ要素がバランスよく入っていて、とても統一性があって完成度の高い映画でした。
今回は早々にキングスマンが全滅し、助けを求めにステイツマンというアメリカの酒造業に隠れたスパイと共闘して世界を救うことになるのですが、少しストーリーが強引な気がしました。
アクションシーンや映像のクオリティは申し分ないので見応えあり。
チャニングテイタム、ジュリアンムーア、ハルベリーなど、キャストも豪華になっているので、そこらへんの豪華さはあります。
インスタグラムで知っていたマーティンフォードが出演していて少しびっくり。
ただやっぱり、前作のような英国紳士が活躍するスパイ映画が見たかったというのが本音です。
アメリカの話になると一気に既視感を覚えるので、話がなんとなくありきたりですし、B級感が否めない。
どうせやるなら3作目とかの方が良かったんじゃないかな。
いっそステイツマンでスピンオフとかにした方が良さそう。
というかウィスキーは最後ミンチにしなくていいと思うんです…
めちゃめちゃいいキャラだったし、ドラッグ使用者を消したいと思う気持ちも一理あります。
拘束して捕えるとかにすればいいのに完全悪役扱いでミンチにかけるって…
あそこは心底ガッカリしました。
エグジーのコロッと変わる心境もなんかムカつきますし。
今回のストーリーだと、世界の”善良な”ドラッグ使用者が死に瀕してるところを救うことになるのですが、ドラッグ反対映画なのかと思いきや結果的に救うことになるので、そういうメッセージ性も曖昧でなんかイマイチ。
イギリスとアメリカの対比のような描写も見受けられますが、全体的な雰囲気も相まってうーんと言った感じでした。
前作同様若干のグロテスクシーンがあるので耐性が無い方は注意。
これは1作目で終わってた方が綺麗だったかな…