KENTぶろぐ。

大学生のブログ。旅とか映画とか、気ままにゆるり、そこはかとなくやっていきます。

【青春18きっぷ】和歌山へAIR聖地巡礼した話。

どうも、KENTです!

とにかく遠くへ行きたかった高校の頃。(ていうか今でも)

僕は友達と青春18きっぷで和歌山へ行きました。

その時の話を少し綴ろうと思います。

写真も撮ったはずなのですが、もうどこにもないので文章だけになります。

 

旅の計画。

高校二年生の夏の話。

その時僕には友人のMというやつがいました。高校の学科が少し特殊でオタッキーな奴が多いクラス。Mもオタクで少々コミュ症ぎみ。

僕はラグビー部に入っていたので夏の予定はほぼ部活でしたが、Mと夏の予定の話をしているとMがこう言いました。

青春18きっぷAIR聖地巡礼で和歌山に行く。」

青春というワード、夏、県外という要素に「いいねそれ、俺も行こうかな。」と返事した自分。

そんなこんなでAIRという存在も知らずに和歌山へ行くことになりました。

ちなみにAIRとは、恋愛ゲームの名前です。Mにはアニメ全部見てこいと言われましたが、いまだに見ていないのでなんにもわかりません笑

青春18きっぷは5日分あるので、夏休みの5日間を使って旅に出ることに。

部活は適当な理由で休み、Mはフリーなので日にちは簡単に決定。

休みに二人できっぷを買いに行き、大まかな和歌山までの時刻を調べ、旅に出発しました。

 

一日目

AIRの舞台となったのは、和歌山県美浜町というところ。近くに御坊駅があるので、ひとまずそこを目指して出発しました。

新潟駅から朝6時の電車に乗り、長岡へ。目的地は和歌山県無人駅。

長岡から糸魚川、富山、金沢、福井、京都、大阪、和歌山と一日で関西まで来ます。

二人で一緒に行動して初めてわかりましたが、僕の友人のM、かなりのコミュ症でした。とにかく自分で行動しようとしない。

僕が先頭を歩き、後ろから下をずっと見たままついてくるという感じ。目線まで僕に合わせてきます。

正直この時点でうんざりでしたが、言ってもどうにもならないので放置。

Mは無人駅で野宿したいという願望があり、和歌山にある無人駅を調べていたようなのですが、いざその無人駅につくと、雨でホームは濡れ、夏なのででっかい虫がいたるところにいるという始末。

Mは虫が苦手なようで「ここで野宿は無理だ」と一言。周りの真っ暗な港町を歩き、野宿できそうな場所を探しますが、どうもそんな場所はありそうにない。

Mがテントを用意するという話だったのですが、当日になって「友達から借りれなかった」ということなのでブルーシートを引いてそこに寝るだけというただの雑魚寝。

ホームに帰り、沈黙が続きます。

イラっと来た僕は、問い詰めるように「どうするの?」と言い放ちます。Mも反論してきたので、僕も熱くなり少し口論になりました。

ポンコツ二人が無人駅で言い争うというなんとも滑稽な姿。

この頃はもう深夜になるかという時間でした。

ひと段落ついたところで、「ここで野宿できないならもう御坊駅まで行って、どこかの軒先で寝よう。」という案を僕が出します。

そうするしかないなといった感じでMも承諾、結局御坊駅へ。

御坊駅に着いた頃にはもう深夜1時でした。

まったく気にしていませんでしたが、この時日本列島には台風が接近中。しかもちょうど関西に近づいていました。

御坊駅の外は土砂降り。ですが駅にいるわけにもいかないので軒先を探しに町へ歩きます。

土砂降りの中明日の予定を決めます。「これから台風が近づき、もっと天気が悪くなるので、聖地巡礼はできない」そういう判断になりました。明日はもう新潟に向かって帰る。何しに来たんだ。

途中で見つけたスーパーの軒先にビニールシートを敷き、そこに二人で寝ました。(寝るなんていう代物ではないけど…)

そんなこんなで一日目は終了。

 

二日目

朝起きたのはまだ真っ暗な4時頃。スーパーにトラックが入ってきます。

搬入かなんかのトラックだったのかはわかりませんが、高校生の僕らはビビッて一目散に駅に逃げました。(野宿といっても三時間しか寝ていないし、目はずっと覚めていたので実質寝てはいません)

駅に戻ると駅中で寝ている人が。駅でも寝れるじゃん…

駅の隣のトイレで顔を洗い、歯を磨きます。

かなり朝早くから電車が出ていたので、一番早い電車で和歌山駅へ戻りました。

このまま帰るのはまずいと思った僕たちは、悪あがきで京都観光へ。

ちょうど京都駅で海洋堂のフィギュア展示会がやっていたのでそれによることに。

京都駅に着き、展示会へ。その後土砂降りの中徒歩で清水寺へ。

もうとにかく二人の目は死んでいました。

一通り終わって来たルートを戻ります。

この日は富山駅まで戻りました。富山でMに富山ブラックラーメンを食べようと言われましたが、僕は疲れていたのでそれを拒否。というかMの言う事を聞きたくなかった。

ルートも道を調べるのも全部自分でやってるのに、なんでブラックラーメン食べないかんのじゃ。そう思ってました笑

その時Mがこう言います。

「お前、つまらない人間だな。」

特大ブーメランがお前に戻っていっているのが目に見えていましたが、もはや反論する気にもならないのでガン無視。結局僕が勝手にどこかに行ってもついてくるので、強引に駅前のサイゼリヤへ。

夕食を済まし、寝床探し。

駅前の公園の遊具がいい感じだったのでそこで寝ることに。水道があったのでそこで顔を洗い、歯を磨きます。

9時くらいに寝始めましたが、電車で寝てるので寝れない。

12時まで横たわっていましたが、12時を周った時に事件が起きます。

突然暗かった、公園が明るくなりました。

僕は「普通逆じゃね?」と思っていましたが、Mは少しパニックに。

「やばい電気ついた!バレる!」

何にバレるのかよくわかりませんが、Mを落ち着かせるために場所を移動しました。

富山駅の地下には広場があり、ベンチなどがあります。

そこで野宿できそうだったのでベンチに座って寝ていました。

横にはホームレスのおじさんが寝ていましたが、逆に他人も寝ているという謎の安心感。

そんなこんなで二日目終了。

 

三日目

四時ごろに起き、近くのローソンで朝食。

朝一の電車で糸魚川へ向かい、長岡へ。そして新潟へ帰ります。

早くひとりになりたかったので、新潟駅で降りずに、家から近い駅で降りました。

自分の家から最寄り駅まで20kmくらいあるので、親に迎えに来てもらい帰宅しました。

これで僕たちの旅は終わりました。

 

最後に

正直やってるときは最悪でしたが、今思い返すといい思い出です。

とは言ってももう一度やりたいとは思いませんが。

それと野宿はいい経験になった気がします。そもそも野宿と言っていいのかわかりませんが…

この旅が初めて自力で行った長距離旅でした。

いつも思いますが、旅から帰ると人と話すときにネタがいっぱい出来て助かる。

と、こんな感じで殴り書きで高2の思い出を書きました。

まさにひと夏の思い出。ちょっと苦すぎますが笑

記事を書いてたら、また旅に出たくなってきた。

次はどこに行こうかな~。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!